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2018年12月23日の大崎裕史の今日の一杯

千葉県市川市市川

2013年6月オープン。千葉の人気店「パンケ」の出身で「拉麺阿修羅 颯 市川店」の店主が独立。そんな経歴だとオープン時にわぁ〜っと行きそうなもんだが私も行けてなかった。その理由は何だろう?不思議だ。そしてオープンして5年目の今頃になっての初訪問。そろそろこの店のウマさが伝わってきたのである。実際に行ってみると店外8人待ち。すでに地元の人気店として定着しているようだ。
変わった店名はオープン時に店主が2歳の娘に聞いたら迷うことなく即答で「あけどや」と答えたらしい。2歳なのでそこに意味はなく、直感で答えたものであろう。娘や息子の名前もしくはその一部を付ける例は多々あるがこういうのは珍しい。
醤油ラーメンもあるが、圧倒的に味噌が人気でむしろ「味噌ラーメンの店」と言ってもいいくらい。バリエーションもある。初訪なので素直に「味噌らー麺」700円を注文。味噌で700円は安いと思ってしまう。豚骨鶏ガラ、モミジなどを煮込んだスープに味噌ダレを合わせ、隠し味のマスカルポーネチーズが決め手らしい。様々な雑誌に露出しているのでもはや“隠してない味”になる。スパイスも多種使用しており、別添えの柚子生姜も含め、最後まで飽きずに食べさせてくれる。麺は札幌風だがこれがなんと京都の麺屋棣鄂の麺。ミシュランビブグルマン御用達で清湯スープに合わせる麺が多いが、棣鄂でこういう麺は珍しい。しかも合っている。苦労したんじゃないかな〜。店主はラーメン作り中心だが、お客さんへの挨拶は忘れない。そして奥さんかと思ったら「スタッフです」という返事だったが、クールな女性の接客が素晴らしく、本当にスタッフだとしたら教育が行き届いているというか、接客のセンスを持っているか、久しぶりに気の効いた人を見た。素晴らしい。ラーメンもおいしかったが、むしろその女性の好感接客が印象に残ったほど。

お店データ

らー麺 あけどや

千葉県市川市市川南1-2-22(市川)
大崎裕史

(株)ラーメンデータバンク取締役会長。日本ラーメン協会発起人の一人。東京ラーメンショー実行委員長。1959年、ラーメンの地、会津生まれ。広告代理店勤務時代の1995年にラーメン情報サイト「東京のラーメン屋さん」を開設。2005年に株式会社ラーメンデータバンクを設立。2011年に取締役会長に就任。「自称日本一ラーメンを食べた男」(2019年4月末現在約12,500軒、約25,500杯実食)として雑誌やテレビに多数出演。著書に「無敵のラーメン論」(講談社新書)「日本ラーメン秘史」(日本経済新聞出版社)がある。