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「煮干しそば ¥800+味玉 ¥100」@麺尊 RAGEの写真平日 薄曇り11:05 先客8名 後客4名

本日もオルタナを求めてこちらを目指す。いや美味しいラーメンを求めるついでにオルタナでした。平日の開店前を狙って家を出たのだが調子に乗って混み合う新宿駅での乗り換えを避け、代々木駅で中央総武線で乗り換えたところホームを間違えて10分のタイムロス。ラーメンの神様に見放された気分だ。

開店直後に西荻窪駅に着いた。慌てて知った道をまっすぐに進むと店先には行列はなく開きっぱなしの扉からは空席が見えたので入店する。壁沿いのカウンターに腰を下ろし待つ。

楽しみにしていたBGMはオルタナやミクスチャーではなかったがメロディアスなフローを奏でるLAスタイルのラップで誰なのか教えて欲しかった。

本日は未食のメニューにチャレンジしようと得意ではないが、最近ようやく煮干し慣れしてきた身体に煮干し攻略を使命と課す。まさに〝ミッション イン 煮干ッシブル〟イーサン ハントの心境だ。

周囲に嫌われる昭和のオヤジギャグが炸裂したところで我が杯が到着。着席して20分近く経っていたが開店一巡目なので仕方ないかと。

外朱内白の変わり高台丼の中の姿は私の中の煮干し像とは少し違い穏やかに澄んでいた。具材の盛り方で西荻のこちらに来た事を実感する。

まずは煎茶色のスープをひとくち。程よく銀皮の光るスープは見た目以上に煮干しが味覚をロックオンする。苦味もあるが幾重にも旨味を兼ね備えているのでもっと欲しくなる。

醤油ダレも複雑なのか口の中で味を検索してみるも熟成感なのかフレッシュ感なのかも判断できない程に HTTP 404 Not Found . ウンチクには魚介と乾物のスープとあるが、この厚みを表現するにはかなり量が必要だと思う。ただ煮干しの種類を増やしてもバランスを崩してしまいそうだが旨味を担う係やキレを担当する者、コクを醸す役目や雑味をあえて引き出すスープの取り方が同じゴールを目指しているのでバラバラにならずに一つにまとまっている。

麺はこの煮干しスープに出会うために生まれてきたかのような中細ストレート麺で何と言っても特徴は小麦の甘みだ。全く茹ですぎではないのに麺肌のグルテンが口当たりを潤滑にするだけでなく小麦の甘みを押し出している。

その麺をすすると共にスープの苦味と香味が寄り添って口に入り 甘 甘 苦 苦 甘 甘 苦 苦を繰り返し調和を持って旨味に変わる。この双方のバランスには驚いて一気に半分以上食べてしまった。

具材はスープでの加熱を避けるように折りたたまれて盛られた豚肩ロースの低温焼豚だがスープと麺の旨味に押され気味で存在感は今ひとつ発揮できてない。その下には豚バラの焼豚が土台となってレアチャーシューのロゼ色を守っていた。こちらはしっかりと下味が効いて陰ながら存在感があった。縁の下の力持ち的な焼豚だった。

追加の味玉は優しい漬け込みで半熟加減も抜群だが、黄身の不自然で自然な色が気になった。明らかな赤パプリカ由来のエサによる着色としか思えない不自然な色合い。しかし天然由来のパプリカなので自然と言う矛盾の中にいる。いつから黄身は赤い方が良くなったのだろうか。自然の平飼いの卵は黄身の味は濃かったが色はオレンジ色がせいぜいで今ほど赤くはなかったと思う。現代の世の中には不自然な自然が溢れる。

穂先メンマは食感だけでなく発酵食品としての発酵臭がアクセントとなっている。味覚が一方通行になりがちな鰹節や昆布や醤油などの発酵食品の集大成となるラーメンの中で唯一固形状で植物由来のメンマが食感と発酵臭をもって味覚をを引き戻してくれる。発酵臭を抜きすぎた穂先メンマが多い中で価値ある存在。

薬味は青み担当のカイワレは少量では辛味は出ず食感も頼りない。玉ねぎアッシェは煮干し系には欠かせない薬味でスープのほろ苦さ玉ねぎの甘味と辛味がスパイラルとなってラーメンを盛り上げている。

今回の〝ミッション イン 煮干ッシブル〟(単に言いたいだけ)は完食完飲で任務を遂げた。これも全ての始まりは門仲の豚骨魚介の煮干しに感銘を受けたことからだ。

未だに塩気と旨味の強すぎる豚骨魚介系や煮干し系には太刀打ち出来ないが私の中の煮干し革命は推し進められていることを確認できた一杯でした。

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