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「味玉中華そば ¥800」@中華ソバ 素和可の写真平日 晴天 13:20 待ちなし 先客1名 後客2名

もはや恒例となりつつある〝初訪問〟〝無化調〟〝清湯醤油〟に狙いを定めた店選びを開始する。今回も持論の「ナルトの入った無化調ラーメンは怪しい」のもと訪問を渋っていたこちらの店が浮上してきた。昼過ぎまで寝てしまったので高円寺ならば素早く支度すれば間に合うはずと慌てて準備をして駅へと向かった。

新宿を経由して出発から30分ほどで最寄りの高円寺駅に着いた。実は高円寺と阿佐ヶ谷にはラーメンに関しては縁が浅く過去にも一度しか降りた事のない駅だ。そこから歩いて数分で大きな看板のこちらに着いた。

店名の「素和可」の文字を見た時に元 F1ドライバーの鈴木さんやクリエイティブディレクターの佐藤さん、プロ野球監督を父に持つ若手俳優の工藤さんが頭に思い浮かんだのは私だけでは無いはずだ。他にも格闘家や力士も浮かぶがキリがないのでこの辺りでやめておく。

ガラス越しに見るガラガラの店内に不安を抱えながらも入店し券売機でお目当ての味玉付きを購入。ワンオペで調理中のご主人の案内もないので好きな場所に座り店内を眺める。お冷用のグラスはステンレス製で食器洗浄機でもガラス製のグラスに比べて汚れの落ちやすさを優先して採用されている。ワンオペならではの苦労も垣間見える。

ご主人の仕事ぶりは非常に丁寧に見え醤油ダレを丼に入れる際もレードルの表面張力分をきっちり取り除き細心の注意を払われていた。そんな事を思っていると5分足らずで我が杯が到着した。大ぶりな美濃焼の八角丼の中の姿は印象は薄いが気取ったとこのない親しみやすい表情だ。

まずは赤褐色のスープをひとくち。見た目と異なるガツンとした醤油ダレの塩分が襲いかかる。奥にある動物系や魚介系の出汁が霞むほどの塩気で一気に拒絶反応を起こした。水で一度口をすすぎ表面上の塩分は流れたが根強く舌に爪痕を残している。スープは断念して麺を食べてみる。

麺は店内の奥に製麺室と思われる囲いがあり自家製の中細ストレート麺でパツパツとした食感の低加水が売りの麺のようだ。茹で加減はバッチリだが麺がスープの中でもつれ合い秩序が乱れ箸の行く手の邪魔をするストレスが生じる。その麺のもつれを解いて啜ると小麦の風味と一緒にネギの香味も引き連れてくる。香味油の甘みだろうかスープの塩気を一瞬だけ忘れさせてくれる。

具材は豚バラ焼豚が二枚でこれまた衝撃的な醤油の塩分が浸み付いている。赤身も脂身も旨さは抜けて、その隙間に入り込んだ塩気が焼豚を支配する。せっかく忘れかけたスープの塩分の記憶が戻ってきてしまった。いつもなら薬味のネギと一緒に焼豚を食べる事で難を逃れてきたのだが今回の白ねぎは歯触りの良い外側の部分は白髪ねぎ用に全て奪われ頼りない芯の部分しか入っていない。しかもスープと一緒に加熱してあるので食感としての役割も果たさない。

追加した味玉は印象に残らないほどにスープに押されて影に潜み気配を消していた。

さらに細メンマは味付けを忘れたのかと思うほど無味で、柔らかな食感も強さこそが全てのスープの中では弱々しく感じる。

薬味は白ねぎのほかに水菜が青みを担当するが味玉と同じく食べてる最中には存在を確認できなかった。今回もナルトは信用できずに手を付けなかった。やはり無化調ラーメンには不釣り合いな具材にしか思えない。

初動で感じたスープの塩分は中盤からも加速を繰り返し非天然由来の旨味成分にも負けない後遺症を舌に残した。もはや何を食べても繊細な味は判断できないと悟り半分以上を残して箸を置いた。

せっかく複雑な出汁の素材重視の旨みが醤油ダレによって方向性が変わって私には飲み干すことが出来なかった。こんな時に客の好みの濃淡に対応するにはワンオペでは厳しすぎるのは理解できるが余りにも残念なカエシに思えて仕方ない一杯でした。

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