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「中華そば 醤油 ¥750 +味玉 ¥150」@立川中華そば とと ホンテンの写真平日 晴天 13:45 先客2名 後客なし

先程の午前中に食べた拝島駅からの連食の為に降りたのがこの立川駅だ。では何故この立川駅を連食先に選んだかと言うと、実はそこには深い理由があるのだ。

なにを隠そう拝島駅から向かったラーメン店の屋号に「ハイデンコッコ FACTORY らーめん凛々」と謎の文言が散りばめられていたのが脳に焼き付いてしまった。どこかで見た記憶のある「ハイデンコッコ」にも似た謎の文言を少ないデータ量をフル活用して出てきたのが立川駅ではにあるこちらの店だった。その名も「とと ホンテン」だ。

「ハイデンコッコ」から「とと ホンテン」までの移動時間もわずかに25分と願ったり叶ったりの至近距離。満腹の胃袋には有無を言わせず連食のために立川駅に降り立ったのだ。しかしまだ食後30分と麺一本すら入るスペースがない。なので腹ごなしの為に立川駅北口を中心に散策してみる。

駅前の商業施設はWILLからLUMINEに名前も装いも変えオシャレになっている。周囲にも大きなビルが増え散策するには路地が少なく面白みに欠ける駅前になってしまった。どの角を曲がっても同じような街角に飽きてしまい駅前のカフェに腰を下ろした。そこでこれから行く店の下調べをしていると少しずつお腹に余裕が出来てきた。

昼の部の閉店間際を見計らって店に向かった。駅前から少し距離があるが腹ごなしにはちょうど良く数分だがカロリーを消費して店に着いた。午前中の店のテンキー式券売機と違い、最新鋭のタッチパネル式券売機でお目当てのお題を発券した。ランチのピークは過ぎているので客も少なく広めのテーブル席に座らせてもらった。

店内を見渡すと「ハイデンコッコ」と「とと ホンテン」の共通点を見つけた。どちらの店も内装のビビットな色使いが特徴的だ。コッコさんはピンク使いの名手で、ととさんはイエローを差し色に上手に使われていた。

こんなどうでも良い共通点を見つけて喜んでいると3分ほどで我が杯が到着した。こちらも屋号の入った白磁のオリジナル高台丼で提供された姿は飾り気のない自然体で人懐っこい表情で迎えてくれた。

まずは透明性を持った栗梅色のスープをひとくち。鶏清湯に魚介出汁をバランスよく合わせたスープだが煮干しが際立つように配合されている。しかし、その煮干しの個性は特異性としてでは無く持ち味として具現化されているので異質感やアイロニーな要素はない。この鶏ベースと煮干しが導く魚介系スープを調和させているのが穏やかな甘味だと感じた。多分だが醤油ダレに含まれた甘味だと思うが決して不自然な甘味や旨味ではない事だけは愚かな我が味覚でも判断できる嘘偽りのないスープだ。

スープのチカラで一気に食欲が再沸騰した。たまらずに麺に箸を付けると平打ちの縮れ麺だが自家製麺にはない規則性があり安定感はあるが物足りなさも感じた。しかし麺肌は艶やかで口内と食道を刺激する事なく胃袋に落ちていく。加水率の高い平打ち麺ならではの奥歯を跳ね返すような弾力も魅力の一つとなって、さっきまで満腹だった胃袋と脳が反応しているのを否めない本性をさらけ出してしまった。これでは余りにも抽象的なので簡単に記すと美味い麺だった。

ここまでは完璧に近い仕上がりだったのだが具材を食べ始めるとムードが一変した。最初に手を付けた豚バラの煮豚型焼豚は味付けはサッパリとして良いのだが、そのため豚バラ本来の資質が問われる事になる。赤身を噛みしめると豚肉独特の獣臭さが現れる。脂身にもそれを感じる上に脂質の重たさも乗りかかる。

追加の味玉も同じく素材重視の弊害が出ていた。白身の輪郭だけは漬けだれの浸透を感じるが黄身にまでは届いていない。平飼いの有精卵の持ち味を活かすための塩を効かせた下茹でが強すぎて塩たまごのようになっていたのがもったいなく感じた。

細切りのタケノコは逆に醤油感を出した味付けで穏やかなスープの中では目立ちすぎているようだ。食感のアクセントは楽しかったので味付けが少し残念に思った。

薬味は丁寧に切られた白ねぎで辛味も刺激臭も無いが、言い返せば風味も飛んでしまっている。薬味としては食感だけで存在している寂しい結果となっていた。

しかし連食ながら晴れやかな気持ちで食べ終える事が出来た。それは天然由来の旨みのおかげである事は間違いなく、言葉遊びから思いついた連食だったが満足できる内容だった。これからも店名のユニークな店があれば毛嫌いせずに本質を見極める努力をしなくてはならないと思った一杯でした。

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