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「煮干そば ¥730」@RAMEN GOTTSUの写真平日 晴天 13:30 先待ち4名 後待ち5名

〝ウイークポイント強化ウィーク〟

本日はニボ耐性強化週間と題して苦手ジャンルの煮干し系の経験値を上げる為に場数を多くこなそうと思い立ちRDB片手に捜索を開始する。

昨年食べたラーメンで私の中では美味しい基準にしている85点を超える煮干しラーメンは全体の3%にも満たず、90点を超えた煮干し系となると1軒しか無い。そのいずれのラーメンも煮干し系と言っても濃厚なセメントスープではなく煮干しが香る程度の清湯スープに限られる。そんな脆弱なニボ耐性を克服する為に選んだのがこちらの店だ。前回の醤油系の印象が良かったのと。券売機の隅の方に目立たないように煮干しラーメンのボタンがあったのが脳裏に焼き付いていたのが今回の訪問を決めた理由だ。

以前なら自宅からアクセスの悪い練馬駅だったが副都心線の開通によって乗換なしで30分程度で行く事が出来る身近な駅になった。しかし出向く目的が全くないので、こちらに向かうためだけにランチピークを外して午後1時前に自宅を出発して副都心線に乗り込んだ。

予定通りに30分で練馬駅に着き、何となく記憶の残る道を進むと小洒落た外観のこちらが見えてきた。店先には行列が無いものの店内の待ち席はいっぱいで人気の高さが分かる。券売機でお目当ての食券だけを購入し店内にて待機する。やがて直ぐに食事を済ませて退店する客が続き入店して5分程度でカウンターに昇格。

セルフにてお冷やを汲みL字カウンターに座りシックな木目調と黒タイルが印象的なカフェ風な店内を見渡す。本日も安定感のあるツーオペで仕切られていてスタッフのデニムのショートサロンが一層のカフェ感を演出する。

手際の良いオペレーションで次々とラーメンが完成していく。お二人のコンビネーションに見とれていると着席して5分ほどで我が杯が到着した。ピカピカに輝く白磁の切立丼の中の姿は豚骨魚介を看板にする店なのにクリアに澄んだ煮干しスープなのには驚いたがセメント系でない事にはホッと安堵した。そのスープの液面には丁寧に盛り付けられた具材が美しく立体的に盛られたネギの高さでカメラのピントが合わないほどに高低差のある盛り付けだ。

まずは煮干し特有の水泡が液面には浮いたスープをひとくち。見た目の清らかさとは反して煮干しの香味がガツンと攻めてくる。エグ味や雑味も感じるが後味には爽快感もある。香味油からでは無くスープ自体から煮干しの旨味が溢れてくるので別炊きで煮干し専用出汁をとっているのだろうか。かとすれば、かなりの手の入れようで券売機の隅にあるのはもったいないくらいだ。カエシも醤油感は強く主張せずに味の輪郭を作る程度で非常に飲みやすい。

麺は中細ストレート麺で切り刃の角が分からないほどに丸みを帯びている。そのふくよかな麺肌ならではの優しい口当たりの麺はモッチリとした食感も併せ持ち噛むたびに小麦の香りが花開く。初動ではスープとの絡みは良くないが中盤からは麺肌に溶け出し始めたグルテンがスープを持ち上げ麺と一体となって胃袋へと落ちていく。ひと口ごとに表情を変える麺に飽きることなく食べ進められる。

具材は豚肩ロースの低温焼豚が適度な薫香をまとっている。この適度が大切で全体のバランスを壊すようなスモーク感をアピールしてくる焼豚とは比較にならない。また筋切りなどの下処理の良さからも丁寧な仕事ぶりが表れている。

極太メンマは良くあるタイプで個性がないのが個性だろうか。繊維質を程よく感じる仕上がりは心地良いが、ありきたりな味付けからは業務用品を感じてしまう。

薬味の九条ねぎと白ネギの繊細で丁寧な切り口は感動レベルだ。水分を蓄えた切り口からは鮮度の良さが伝わってくる。特に九条ねぎは麺に絡むとシャキッとした食感がアクセントになり、スープと一緒になるとスープの苦味を爽やかな清涼感のある九条ねぎの香りがリセットしてくれる。このラーメンには欠かせない存在となっている。

また海苔もしっかりと良質なものが使われているので香り高く口溶けも素晴らしい。

気がつけば箸とレンゲは止まる事なく完食完飲していた。食後に後を引く煮干し香が気になったが自身のニボ耐性の弱さがそう感じさせるのだろう。

しかし今回のラーメンでニボ耐性が少し付いた気がする。これを積み重ねていけば。いつの日かセメント系にも心から賛同できる日が来るのではと期待した一杯でした。

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