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「味玉らー麺 ¥850」@麺屋はし本の写真平日 晴天 12:30 先客4名 後客8名

本日は中野サンプラザで開催されるイベントの為に中野に上陸している。随分と早く着いてしまった昼過ぎにRDBにて周辺のラーメン情報をリサーチしてみる。

すると驚くことに、ラーメン店が乱立する中野駅周辺の店に、一度も行った事がないのに気が付いた。かなり前にはラーメンブームの先駆けでもある、中野に本店を置く人気店には行った事があるが遠い記憶だ。

そこで本日は中野駅周辺での人気順で検索をかけると4番目にこちらの店が挙がってきた。お店情報を見ると、渋谷にある豚骨魚介の人気店のインスパイア系との事なので、それを確かめるべく初訪問を決めた。

中野サンプラザから新井薬師に向けて北上すると10分足らずで店先が見えてきた。土曜日の昼ピークなので行列も覚悟していたが、運良く並びは無く店内にも空席が見られる。すんなりと入店し券売機の前へ。メニューを予習してこなかったが、シンプルなメニュー構成なので悩むことなく基本のお題を発券しカウンターに腰を下ろす。

カウンターだけの店内には、豚骨魚介ならではの、しっとりした重ための香りが満ちている。確かに香りは渋谷の名店とよく似ている。そんな店内を、おひとりで切り盛りさせている。店主さんの頭に巻かれた真っ白なタオルや、店内に飾られた「つけ麺の生みの親」の山岸氏とのツーショット写真を見ても系譜が読み取れる。

香りや雰囲気から出てくるラーメンを想像しながら待つこと5分で我が杯が到着した。口縁に紺色の線が描かれた高台丼の中の姿は、渋谷の人気店とは。似て非なるもの。ワンオペ業務なので丁寧さには欠ける印象に見えた。

まずは黄唐茶色のスープをひとくち。ややザラつきのあるマットな口当たりのスープからは、鰹節の香味がリードする。かなりぬるめのスープなので旨味は感じやすいが、私には残念な温度だった。口に入ったスープは、たっぷりのコラーゲンと豚ゲンコツなどの動物系油脂が乳化されているのが、ひとくちで分かる程にまったりとしている。唇に張り付いたコラーゲンは豚由来の臭みが少ないので、鶏モミジ由来のものも含まれているのだろうか。醤油ダレもハッキリとした輪郭でスープにキレを与えている。野菜からだけではなく、ハイミーのような旨味もプラスしてあるので甘さに隠れてはいるが醤油ダレの塩分は、かなり高いだろう。それを証拠に、ひとくちごとに喉が渇いてくる。

麺はスープとの相性の良さは言うまでもないストレートの中太麺で、麺上げまではジャスト120秒。それでも少し硬さを残した茹で加減でコシの強さを押し出した強麺。しかし麺肌には溶け出したグルテンが粘りとなってスープをより多く持ち上げるので、スープのザラつきに拍車がかかる。また見た目の黄色い麺からは、かんすいの匂いが強く出ているので、啜るたびに不快な匂いが鼻をつく。

具材は豚肩ロースの煮豚が厚切りで添えてある。箸で持ち上げても崩れない程度に形を残すが、実に柔らかな食感は食べ手を魅了する。豚バラではなく豚肩ロースを使用する事で脂身ではなく赤身の旨さを引き出している。お気に入りの焼豚に出会えた。

追加の味玉は黄身が少し流れ出す半熟味玉。熟成感はあるが味付けは穏やかで、力強いスープの中では箸休め的な役割も果たしたくれる。これまた好印象。

板メンマは不揃いな大きさが食感の違いを与えてくれる。また、既製の味付けメンマでは無く手作りで独自性のある、胡麻油をほんのり利かせた味付けがアクセントとなっている。

薬味は残念ながら切りたてとは程遠い白葱が添えてある。ワンオペなので本当の切りたては望まないが、せめて保存状態には気をつけてほしい。パサパサに乾いた白葱からは特有の辛味も甘味も感じることはなく、ただ食感の悪さだけが口に残る。これに反して十字8切の焼海苔は品質の良さが出ていた。海苔専門店でなければ扱えないような香り高い海苔を使われているので、この海苔なら追加しても損はないと思った。

中盤からはスープを支配する謎の旨味成分に味覚が打ちのめされてしまい、残念ながら完食とはならなかった。年始から私にとって身体に優しいラーメンばかりを食べてきたので、非天然由来の旨味成分に過剰に反応してしまったのが要因だろう。今後も新規開拓では必ず乗り越えなくてはならない試練を考えさせられる一杯でした。

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