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「わんたんめん(醤油) ¥830」@武藤製麺所の写真平日 晴天 14:30 先客1名 後客1枚

〝初訪問〟〝無化調〟〝清湯醤油系〟

本日は滅多に来ることのない竹ノ塚駅で午前中に一食目を食べ終えたあとに、連食先を近場にて捜索してみる。

RDBの検索項目の〝無化調に〟チェックを入れて竹ノ塚駅で検索してみると唯一の無化調ラーメン店がコチラだった。さらに詳しく調べてみるとオープンして12年近くも営業されているベテラン店のようで、ご主人の修行先はラーメンブームを牽引してきた天神下から移転した有名人気店とある。その上、自家製麺で無化調となれば強いこだわりを感じて本日の連食による初訪問を決めた。

ベストの腹具合で挑みたいと思い、前食から二時間半を竹ノ塚散策で消化を促してから店へと向かった。こちらは先ほどの一食目と違って駅近くに店を構えている。駅から歩いて数分でド派手な看板が目立つ店先を見つけた。昼ピークも過ぎているので並びもなく入店できた。券売機の前に立つと圧巻のメニューの充実ぶりに戸惑ってしまった。ヘッドライナーを飾っているのは塩系のワンタン麺だが、マイスタンダードの醤油系を選び興味の湧いたワンタンを追加発券した。

かなり広い店内をツーオペで回している。スタッフさんの誘導で空いているせいか、カウンターではなくテーブル席に案内された。アジャスターが合っておらずガタガタと揺れるテーブル席から店内を物色すると、入口近くには温度や湿度が管理された製麺室が設けてある。中には大成機械工業の製麺機が鎮座している。そこから生み出される自家製麺に期待と不安を交えながら待っていると、着席して5分で我が杯が到着した。

その姿は赤巻龍の反高台丼の中で、決して美しいとは言いがたい表情をしている。丁寧さとは無縁と思われる盛り付けが原因かだろうか。お世辞にも食欲が増すとは言えない姿に意気消沈してしまった。しかし見た目や環境は評価の対象としないと決めているので、深呼吸して心を落ち着かせてからラーメンに向かい合うとする。

まずは非常に粒子の細やかな鶏油が浮かんだ赤銅色のスープをひとくち。醤油の色素が強く映るスープからは、見た目と同じく醤油の香りが先行して上がってくる。その背後には鰹節を主とした魚介系出汁の香りも追いかけてくる。香り自体には動物系を強く感じないので、和風出汁の印象が強く残る。いざスープを口に含むと、鶏主体の動物系出汁の旨みがじんわりと口の中に響き渡る。香りは魚介系、旨みは動物系とバランスの良いWスープなのだが、バランスを崩す大罪をカエシが犯してしまっている。穏やかな出汁の旨みを支えるはずの醤油ダレの主張する塩分が強すぎて、醤油の塩気と酸味ばかりが目立ってしまっている。現代人に合わせた配合かもしれないが、私には随分と塩っぱく感じるスープとなっていた。

麺上げまで80秒の自家製ストレート細麺を箸で持ち上げてみると、細麺ながらもハリの強さが箸先からも感じられる。真っ直ぐに伸びた麺質を躊躇する事なく啜ってみるとコクのある鶏油を伴って滑り込んできた麺は、滑らかで軽やかな口当たりだが、適度な歯応えを残して喉の奥へと落ちていく。きっと素晴らしく美味しい麺のはずが、スープの塩気に食われてしまって本領を発揮していないようにも感じてしまった。

具材の主役はワンタンのはずのなのだが、またも私には残念な仕上がりだった。初動では小さめのワンタン皮に包まれた大きな肉餡の柔らかさに驚いた。噛まずともフワッと溶けるような食感は好印象なのだが、肉餡の下味の強さはスープの塩気を遥かに上回る味付けだった。個性のある中華香辛料を利かせた上に、醤油の塩分を重ねた肉餡からは敵対心すら覚えてしまうほどの狂気的な塩気を感じた。せっかくの四個入りなのに三個も残してしまった。薄めのワンタン皮が繊細で良かっただけに残念な思いが募る。

チャーシューは豚バラ焼豚が一枚入ってあり脂身の甘みが少し印象にはあるが、ワンタンの強さに隠れてあまり覚えていなかった。

半個入りの味玉はサッパリとした漬け込みが本来は好みとは違うはずなのだが、卵の甘みが口内の塩分を一時的に鎮めてくれる役割を果たしてくれた。

細メンマも優しい味付けが箸休めとなってくれ随分と助けられた。海苔も質が良く香りも口溶けも素晴らしく、アクセントになった。

薬味はカイワレが青みと辛味の両面でアピールしている。アンチカイワレ派なのだが、これだけ大量に添えてあると大根の辛味をしっかりと発揮していた。粗く刻まれた白ネギは白ネギの持つ辛味や甘みではなく、苦味が強く出ていた。国産ねぎとは思えない粗悪な食感も食欲を減退させる。

最終的にはかなり残してしまったが、これだけの具材が入って830円とは、かなりのお値打ち感がある。しかし値段設定は採点の対象としないと決めているので今回の評価は低くなってしまった。

店を後にして帰る道中でも口に残る塩分と戦いながら考えた。無化調=安心ではない事を改めて感じた一杯でした。

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