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「特製平子煮干そば+長ネギ」@新橋 纏の写真初訪問。判りづらい場所にあるという口コミをいくつか目にしたが、私はすぐに判った。というか、看板は見つけたのだが、肝心の店が何処にあるのか、どこに並べばいいのかが、しばらく判らず、向かいの喫煙所に突っ立ていた(あー、煙くて嫌だった)。ようやく店の前に並んだのが開店5分前。ビルの裏側でしか聞こえないような正体の判らない音を聞くともなく聞きながら、まったく陽の当たらない、新橋の裏路地のそのまた裏のような場所に、たった一人で佇んでいた。来る前には、想像すらしなかった状況である。

 ようやく開店して、一番奥の席につく。店の中も少し暗く雑然としていて、かつては居酒屋か小料理屋だったのではないかと思わせる、かなりアウンダーグラウンドな経歴をもっている雰囲気である。

 しかし、そんな中にあって、二人の調理人は割烹の料理人の装いで、背筋を伸ばして調理に従事している。無駄話な一切ない。その恰好や仕草からは、ラーメンという形で我々は和食を提供しているのだという無言のメッセージが伝わってくるかのようである。新橋の裏の裏のような場所ではあるが、そんなことは些事にすぎない、ともかく我々が提供する一品を味わってくれ、とでも言いたげな所作である。
 
 私が食した平子煮干そばは、和食のテイストを追求した一品としてはこれ以上望めないほどの調和がとれているように感じた。一つ一つの具材の調理にも神経が通っていた(難を言えばネギの切り方が少し雑であったが)。私はスープは飲み干さない方だが、珍しく最後まで飲んでしまった。

 最近は、煮干し=セメントという流行りがあるが、和食の観点からみれば、あれは明らかに邪道。出汁は濃厚にしないのが和食の鉄則である。だから、セメント系を期待したり、二郎系を食べたついでに連食するような向きには、ここの味は物足りなく感じられるにちがいない。そういう人は一度来てもう二度と来ることはないだろう、しかし、再度来たい人だけ来ればいいのだという信念を曲げずに和のテイストの筋を通しながら黙々と調理に励んでいるのだろうなと勝手に作り手の内心を忖度しながら食べていた。味もさることながら、私は作り手の姿勢に共感を覚えたのである。

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