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「味玉鯖だしらーめん (醤油) ¥980」@ウミのチカラの写真平日 曇天 12:25 店内満席 中待ち5名 後客3名

〝ニューオープン 探検記〟

本日の新店めぐりは、駒込のサウナをスタート地点にして計画を立てた。ちなみに駒込のサウナレビューは初となります。

昨晩は20時過ぎにサウナに入館すると、ゆっくりと SMGの3セットを繰り返した。サウナ 水風呂 外気浴の3セットの中でも最後の外気浴を楽しめる施設は都内では数少なく、こちらには露天のジャグジーがあるので外気浴が可能なのだ。私の場合はラ◯ホテルにあるような円形のゴージャスなジャグジーには入らずに、周りのウッドデッキにて風を感じて小休止しながら完璧な〝ととのい〟を得る。この部屋こそが私にとっては、相撲で言うならば「九重部屋」ならぬ「ととのい部屋」である。そして私こそが「ととのい親方」なのだ。

今回も絶好調なボディーを手に入れると、上の階の食事処へと天国への階段を上がっていく。この施設は都内では珍しい女性も入館できる施設なので、大浴場のフロアこそ違えど食事処などは共有のスペースなのである。なので近所のご夫婦方や、ワケありそうなカップルが酒と食事を楽しんでいる。そんな客層に合わせて座敷やテーブルが多く設けてあるが、私のお気に入りの場所はクッションのような座り心地の良いカウンターだ。それも左端の席は生ビールサーバーも近いので提供も早い上に、そのサーバーが邪魔をしてテレビが視界に入らないのだ。テーブル席には無いコンセントも完備されているので、心置きなくラーメンレビューを書く事に集中できるのだ。そこで本日食べたラーメンの事を思い出しながら、冷奴をアテに凍ったジョッキで生ビールを誰に遠慮する事もなく深夜を過ぎるまで楽しんだ。

サウナ上がりのビールは不思議と翌朝に残らないので、今朝も午前6時には快調に目が覚めた。ここの食事処の良い点は早朝の5時半から朝食が食べられる事で、ラストオーダーが午前10時半と遅くまで営業しているのもありがたい。昨晩は体型維持を考えて冷奴だけで我慢したので、今朝は焼鮭の和定食をいただいた。お座敷では謎のワケあり後期高齢者カップルが、焼酎のボトルを前に朝から宴を楽しんでいる。朝と夜が逆転しているのは歌舞伎町のキャ◯嬢だけではなく、駒込の老カップルもそのようで生命力の強さを思い知った。

こちらはチェックアウトが正午12時なので、早起きしたあと再びサウナが生み出す心のメロディーをリフレインする事が出来るのだ。これぞサウナライフにおける〝魂のルフラン〟である。朝食後に軽めの朝サウナを楽しんでも十分に時間が余るので、そこでRDBの新店情報をリサーチしておく。昨夜から狙いを定めておいた、こちらの店名の「ウミのチカラ」を見た時には B'zの新曲なのかと思い興味が湧いてしまった。お店情報によると今月の中旬にオープンしたようで、先日訪れた「寿製麺よしかわ 保谷店」と同日デビューの同期にあたる。

ゆっくりと準備をして12時少し前にチェックアウトして駒込駅に向かったが、サウナから駅まで徒歩30秒というのもありがたい。小雨がパラパラと降り始めた正午すぎに、山手線にて上野御徒町へと向かった。RDBでは最寄駅が秋葉原となっているが Googleマップを信じて上野御徒町駅に15分程で着いた。そこから昭和通りを越えて蔵前通りを進んで行くと10分程で、大通り沿いに並んだ開店祝いの花を見つけた。

オフィス街のランチタイムの現着となったが幸いにも店外には行列もなく、お洒落な外観を眺めてから真新しい白のれんをくぐって重厚な木の扉を開けた。店内に入ると満席で中待ち行列があり、入口右手に設置されたSHIBAURA製の券売機の前でボタンの数の多さに戸惑ってしまった。

予習段階から鯛を使った鮮魚系なのは承知していたが、錦糸町で食べた鮮魚系の悪印象が今も付きまとっていてボタンを押すのを躊躇ってしまった。後客がいなかったので、じっくりと券売機から品定めをした。もちろん最上段にはイチオシと思われる真鯛の塩系が設定されてあり、続いて真鯛のつけ麺がラインナップされている。そんな中にマイスタンダードの醤油系のラーメンを見つけ、迷う事なく味玉入りのボタンを押した。発券された食券を見て、それが実は真鯛系ではない事を初めて知った。要は「鯛」と「鯖」を老眼のせいか見分けが付かずに押してしまったらしい。しかし偶然にも不得手な鮮魚系を回避する事ができた上に、塩味よりも醤油味が好みな私にはベストセレクトと思えた。

食券をホールスタッフさんに手渡して中待ちの最後尾に並んで店内を物色してみると、他店では見た事のない厨房設備に目を奪われた。厨房設備と言っても調理場内に設置されているのではなく、入口の券売機の延長線上である客席側のホールに置かれていた。その設備とは通称〝ネタケース〟と呼ばれる冷蔵ショーケースで、ラーメン店で見かける事のないものだった。そのネタケースの中には「お魚さんの目がこっち見てるぅ」と言うようなイマドキ女子ならば、悶絶卒倒しそうな食材が並んでいた。それは当店イチオシである真鯛の鮮魚なのは間違いないが、天然鯛には見られない日焼けした養殖鯛だった。浅い〝いけす〟で育った鯛は太陽の日差しを受けるので、日焼けによって黒ずんでしまうのだ。真鯛の産地も記してあり愛媛県宇和島産となれば養殖鯛に間違いなく、安価な養殖鯛をスープに使うのは当然ではあるがネタケースでお披露目された真鯛を見て美味しそうとはお世辞にも思えなかった。しかも実際にスープに使われているのは鮮魚の真鯛は少しだけで、大半は冷凍された鯛のアラのはずなので誇大表現にも思えた。それを示すように店内には、かなりの容量の冷凍ストッカーが何台も置かれてた。ネタケースに入っていたのは真鯛だけでなく、20杯限定で週末に提供予定の大分の豊後水道産の高級魚「クエ」のカブトも披露されていた。クエの脂は酸化による劣化が早いので、週末まで鮮度が保てるのだろうか心配になってしまう。魚も牛肉と同じく旨みが熟成すると聞いた事があるが、この設備でエイジングが可能なのか疑問である。

入店して5分程で席が空き、カウンターに昇格すると更に店内を見渡してみる。お洒落な外観同様に小料理屋を思わせる内装には新店ならではの清潔感があり、調理場内の厨房機器や調理器具もピカピカに輝いている。そこには最大級の寸胴鍋が鎮座して手漕ぎボートのオールのような木ベラと共に、大量のスープを炊く景色が想像される。次にL字カウンターを見ると、客層は店構えから女性人気を思ったが圧倒的に男性サラリーマンが多かった。卓上の調味料も、真鯛用と鯖用とで白コショウと黒コショウに区別されている辺りにも強いこだわりを感じる。そんな店内を四人体制で回していて、オペレーションの安定感に個人店らしからぬ大きな組織力を感じながら待っていると着席して8分で我が杯が到着した。

その姿はステンレス製の受け皿に乗せられた白磁の切立丼の中で、丁寧な盛り付けとは言いがたい景色を見せていた。それは器の口縁に飛び散ったカエシは拭き取られずそのまま配膳されて、美意識高い系おじさんには残念な姿に見えた。せっかく高級感のある店構えなのに、たった一滴のカエシを拭かないだけで台無しになってしまう事を勿体無く感じながらレンゲを手にした。

まずは柿渋色のスープをひとくち。表層には節粉の名残りが微細な粉末となって浮かんでおり、それを覆い隠すように香味油が膜を張っている。魚粉由来の苦手なスープのザラつきを懸念しながら鈍い光を放っている液面にレンゲを沈めてみると、九十九里産とある鯖節の鮮烈な香りが香味油を突き破って舞い上がってきた。明らかにカツオ節や煮干しとは異なる、サバ節独特の酸味の強い風味に嗅覚が占領される。鮮魚系のような生臭さはないが、これはこれでファーストアタックとしては強烈な印象を残した。節粉と香味油を伴ってレンゲに注がれたスープを口に含んでみると心配されたザラつきは強くは感じなかったが、酸化臭のような独特の臭いが口の中に広がった。スープには〝追いカツオ〟ならぬ〝追いサバ〟がしてあるのでサバ節の劣化が原因なのだろうか。更にはカエシの強気な塩分が追い討ちをかけてくるので、順調な滑り出しとはいかなかった。この塩気の強さも〆のお茶漬けに合わせた設定なのだろうと、スープを諦めてレンゲを箸に持ち替えた。

麺上げまでジャスト80秒の麺を持ち上げると、ややウェーブ感のある色づきの良い細麺が現れた。切刃のエッジは残っているが、箸を持つ指先の感覚からは柔らかな麺質が伝わってくる。あまりの手応えの無さに茹で過ぎではと疑いながらも麺をすすり込むと、とても滑らかな口当たりで滑り込んできた。そこには力強さのない穏やかな歯応えしかなく、一切のハリやコシを感じられない。あまりにも繊細な細麺なのでスープの力強さに完全に負けてしまい、カネジン食品のものと思われる麺の良さを味わえなかった。

具材のチャーシューは茨城県産豚ロースで仕込まれてあったが、豚肉本来の旨みは抜けており味付けも薄味すぎてパサついた食感しか印象に残らない。赤身と脂身のバランスが優れていた豚ロースだけに、持ち味を活かしきれてない調理方法に思えた。

追加した味玉も私には残念な仕上がりで、ただの半熟ゆで卵と変わりない出来栄えだった。しかも冷蔵庫の冷たさがキンキンに残っているだけでなく、半熟すぎる黄身は噛んだ瞬間にスープに流れ出る始末だ。そこには〝味玉愛〟を感じられず、追加した事を後悔するような味玉だった。

薬味の白ネギの小口切りは粗々しい舌触りながらシャキッとした歯触りを与えてくれ、青み役の船橋産小松菜は香りも高く歯応えも満点だった。特に小松菜の茹で加減は絶妙で、強めに食感は残しながらも香りは最大限に引き出されてある。盛り付け方は雑に見えたが葉先と茎のバランスも良く、互いの持ち味を味わえるように組み合わせてあった。しかも大量に添えてあるのでメンマが入ってない分を、小松菜の茎の歯応えが代用してくれていた。

中盤からも単調で深みのない一辺倒なスープに飽きてしまったのと、強気な塩気に喉が灼けてきてしまいスープは全量残してしまった。初動で物足りなさを感じた麺も時間経過と共にダレてきてしまい半分近くを残して箸を置いた。

やはりセオリー通りに店のイチオシを食べるべきだったのかと悔やんでみても時すでに遅しで、大量に残したラーメンを目の前にしながら席を立った。

私より先に入店した客人たちは、美味しそうに〆の鯛茶漬けを楽しんでいる方がほとんどだ。何度もセオリーを無視して己の道を突き進んで失敗しているので、次回からは〝郷に入っては郷に従え〟を教訓にしようと思った一杯でした。

投稿 | コメント (2) | このお店へのレビュー: 1件

コメント

まぁまぁサウナー記事が満載!
「駒込のサウナレビューは初」って何いってんですか?
「ワケあり後期高齢者カップル」場所柄、元気なお年寄りが多い場所ですよね!
最後の一文「教訓」以前も何度も聞いたセリフですが?

昭和のBecky! | 2019年9月19日 23:05

駒込界隈はサウナが多いので、ここのサウナレビューは本当に初めてなんですよ。信じてくださいw 最新のレビューでは教訓を活かせました。

のらのら | 2019年9月21日 12:43