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kaminshijimi

男性

台東区・中央区あたりが活動拠点。いい加減な糖質制限をしながらラーメンも食すことを目指す。

平均点 82.429点
最終レビュー日 2019年8月5日
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レビュー 店舗 スキ いいね

「特製平子煮干そば+長ネギ」@新橋 纏の写真初訪問。判りづらい場所にあるという口コミをいくつか目にしたが、私はすぐに判った。というか、看板は見つけたのだが、肝心の店が何処にあるのか、どこに並べばいいのかが、しばらく判らず、向かいの喫煙所に突っ立ていた(あー、煙くて嫌だった)。ようやく店の前に並んだのが開店5分前。ビルの裏側でしか聞こえないような正体の判らない音を聞くともなく聞きながら、まったく陽の当たらない、新橋の裏路地のそのまた裏のような場所に、たった一人で佇んでいた。来る前には、想像すらしなかった状況である。

 ようやく開店して、一番奥の席につく。店の中も少し暗く雑然としていて、かつては居酒屋か小料理屋だったのではないかと思わせる、かなりアウンダーグラウンドな経歴をもっている雰囲気である。

 しかし、そんな中にあって、二人の調理人は割烹の料理人の装いで、背筋を伸ばして調理に従事している。無駄話な一切ない。その恰好や仕草からは、ラーメンという形で我々は和食を提供しているのだという無言のメッセージが伝わってくるかのようである。新橋の裏の裏のような場所ではあるが、そんなことは些事にすぎない、ともかく我々が提供する一品を味わってくれ、とでも言いたげな所作である。
 
 私が食した平子煮干そばは、和食のテイストを追求した一品としてはこれ以上望めないほどの調和がとれているように感じた。一つ一つの具材の調理にも神経が通っていた(難を言えばネギの切り方が少し雑であったが)。私はスープは飲み干さない方だが、珍しく最後まで飲んでしまった。

 最近は、煮干し=セメントという流行りがあるが、和食の観点からみれば、あれは明らかに邪道。出汁は濃厚にしないのが和食の鉄則である。だから、セメント系を期待したり、二郎系を食べたついでに連食するような向きには、ここの味は物足りなく感じられるにちがいない。そういう人は一度来てもう二度と来ることはないだろう、しかし、再度来たい人だけ来ればいいのだという信念を曲げずに和のテイストの筋を通しながら黙々と調理に励んでいるのだろうなと勝手に作り手の内心を忖度しながら食べていた。味もさることながら、私は作り手の姿勢に共感を覚えたのである。

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「喜多方肉そば(煮干)」@麺や 七彩 八丁堀店の写真恥ずかしながら初体験。八丁堀は私の行動範囲から微妙にずれるので、これまでスルーしてきた。

 先日、長尾中華そばを食べて煮干し愛に再び火が点ったので、今日、雨の中行ってきた。
 深いコクのあるスープは堪能できたが、やはり、これは喜多方ラーメンの煮干しバージョンであって、煮干しラーメンではない(当たり前か)。だがそれが判っていたならば、やはりこの店では喜多方ラーメン(醤油)にするのが正しい選択なのではないかと思った。本筋は喜多方ラーメン(醤油)であって、喜多方ラーメン(煮干し)はあくまで変化球であろう。

 肉そばには、低温調理のチャーシューと、古典的なタイプのばら肉のチャーシューが計十枚ほど載る。ああ、ここでも、低温調理のチャーシューか、と思った。古典的なチャーシューはとてもうまく感じたが、低温調理のほうは、無味に近いようにしか感じられない。昨今のラーメンの作り手たちは、低温調理のチャーシューを出すことが、ラーメン屋の義務であり良心の証であるかのように錯覚している節があるのが、私には気に入らない。肉をレア状で楽しみたいときはステーキ屋に行くから、醤油味の染みこんだ古典的なチャーシューを出してくれればいいよ、と声を大にして言いたいくらいだった。肉そばは食べたいが、低温調理のチャーシューは食べたくはないといった客のために、一部の店が行っているように、客がチャーシューの種類を選べるようにするという配慮があってしかるべきではないだろうか。

 私にとって、この低温調理のチャーシューの経費が反映された1200円は、割に合う値段とはとても思えなかった。

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「ごぐにぼ+もも肉チャーシュー+煮玉子」@長尾中華そば 東京神田店の写真しみじみ美味いなぁと堪能しました。
 
 煮干しの拉麺というと、一時期、私は「いづる」に入り浸っていた頃があったが、ある時期を境にピタッと行かなくなった。たしかに今食べても美味いと思うだろうが、おそらく、あの塩分濃度の高さに体が拒絶反応を示したのではないかと解釈している。神田駅周辺で煮干しを売りにしている店でも、「すごい煮干しラーメン」系列の店でもそうだが、どこでも、煮干しの濃度を上げようとすると、それに比例して、煮干しに由来する塩分の濃度も上がってしまう。最初は美味く感じるのだが、食べるうちに少し苦しくなっていく。本来の煮干しは、みそ汁の出汁がそうであるように、こんなに前面に出てくるものではないはずのものである。だから、煮干しを前面に押し出す拉麺は、煮干しの本来の使用法に反しているのである。そこから、煮干し拉麺を作る側の葛藤や工夫が求められることになるのである。

 この「長尾中華そば」が提供する一品は、高水準の煮干しの濃度を維持しながら、塩分濃度をきちんと抑制している。「美味い」と思いながら、身体の奥底で拒絶反応を引き起こしかねない過激な要素をきちんと取り除いている。それは、人によっては物足りないという印象を引き起こすかもしれないが、少なくとも私には、危ういバランスを取りながら、塩分過多に振れることなく、煮干しのもつ旨味を最大限に引き出しているように感じられた。

 トッピングの「もも肉のチャーシュー」もおいしい。昔のチャーシューは皆こうだった。低温調理などという詰まらない技法に走らず、昔からのチャーシューの作り方に従ったチャーシューは掛け値なく美味い。昔風のチャーシューが好きな私には、これだけでここに通う理由になる、と思われるほどだった。  
 
 惜しむらくは、立地がいま一つ不便で店舗が狭すぎるということ。店舗が狭いと、女性は入りたがらない。煮干しの拉麺を好む女性が少なくないことを私は経験的に知っているが、現状の店舗では女性は入りづらいだろう。その点を改めると、もっともっと人気化すると思うのだが。

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