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2018年7月18日の大崎裕史の今日の一杯

岩手県紫波郡矢幅

盛岡は今、煮干しラーメンブームである。昨年から今年にかけてオープンした「煮干」ウリの店をあげてみる。( )はオープン日。
「麺屋のれん」(2018年2月15日)
「麺屋十郎兵衛 盛岡南店」(2018年2月9日)
「にぼ shin 盛岡店」(2017年12月1日)
「津軽煮干中華蕎麦 サムライブギー」(2017年11月28日)
「中華そば 盛岡煮干センター」(2017年11月16日)
「ラーメン火ノ鷺」(2017年10月11日)
「RAMEN FACTORY 鹿道山」(2017年5月15日)
「煮干らー麺 シロクロ」(2017年4月10日)
「に干し屋 SINCHAN」(2017年4月1日)
一時の「鶏白湯」の流れから一気に煮干しシフトしている感じだ。
そんな中で今回取り上げるのは、矢巾で行列を作る「煮干らー麺 シロクロ」である。
店名は煮干しの「白口」「背黒」から取ったと聞いたが以前はメニューに「白」「黒」というのがあった。
今のメニューは「煮干醤油らー麺」(太麺)750円、「塩煮干らー麺」(太麺)750円、「煮干そば」(淡麗・細麺)750円、「濃厚そば」(濃厚・細麺)850円。他に煮干つけ麺や煮干まぜそばもあり、和え玉200円も用意している。一人だったら、何を頼んだらいいのか悩ましいメニュー構成だ。3人で行ったので煮干醤油と煮干そばと濃厚そばを注文。
麺は意外にもカネジン食品の麺を使っている。カネジンは岩手にも進出していたのだ。
食べてみると青森の煮干しと言うよりも東京の煮干しを強く感じたので店主に聞いてみた。やはり東京の影響をかなり受けており、好きな店は「麺処 晴」(入谷)だという。
三種類、どれもおいしく良く研究していると思った。そしてこの店の存在が岩手県の煮干しブームを牽引しているような気がした。「濃厚そば」は以前「セメント煮干」という名前で提供しており、それもあって岩手では「セメント」(濃厚煮干しスープのこと)という単語が使われており、知られている。このワードは青森にはまだない。
店主は研究熱心で頻繁に東京の人気店を研究しており、煮干しのみならずいろんな新メニューが出てくるかもしれない。

お店データ

煮干らー麺 シロクロ

岩手県紫波郡矢巾町又兵エ新田第7地割8-9(矢幅)
大崎裕史

(株)ラーメンデータバンク取締役会長。日本ラーメン協会発起人の一人。東京ラーメンショー実行委員長。1959年、ラーメンの地、会津生まれ。広告代理店勤務時代の1995年にラーメン情報サイト「東京のラーメン屋さん」を開設。2005年に株式会社ラーメンデータバンクを設立。2011年に取締役会長に就任。「自称日本一ラーメンを食べた男」(2015年12月末現在約23,000杯実食)として雑誌やテレビに多数出演。著書に「無敵のラーメン論」(講談社新書)「日本ラーメン秘史」(日本経済新聞出版社)がある。