なんとかデータベースラーメンカレーチャーハンぎょうざうどんそば
 
2017年5月25日の大崎裕史の今日の一杯

東京都新宿区落合

5月23日ネットにアップされた記事「そばもうまいがラーメンはもっとうまい立ち食いそば店の話」。こういう記事に簡単に反応してしまうんですねぇ、私は(笑)。
言い訳をするならば、簡単に信じてるわけではないです。
むしろ、疑心暗鬼で「そんなことはないだろう〜?」と思ってるわけです。
でも、食べてみないとわからないし、ましてや近くに行く予定があるなら、そりゃ行くでしょう、というノリです。(まさに、まんまとのせられている)
実は25年ほど前、この店のすぐ近くに住んでいたので大久保駅から店にたどり着くまでの街並みが懐かしい。無くなっている(変わってしまった)建物も少なくない。
33-36歳くらいを過ごした街。そりゃあ、胸がキュッとなることの一つや二つ。
あっ、ラーメンの話ですね。
外観はまるで立ち食いそば(そりゃそうだ)。中に入っても椅子はあるものの、まさに立ち食いそば店そのもの。私が入った時は私だけでしたが、すぐにゾロゾロと客も増えました。「唐揚げ復活したの〜!キャ〜私唐揚げそば!」という女性や、スッと入ってきて「醤油ラーメン」と注文する常連さん風。近所に勤めている人達なのでしょう。
壁一面にはほぼプロレスラーのサイン色紙が百枚以上。どうやらプロレス団体の「WRESTLE-1」が近くにあるらしく、その選手のサインが多い。他には大日本プロレスとか。
そして味の方だが、まぁ、正直、こだわりのラーメン店とは比ぶべくも無い。厨房内には大きな寸胴も見えないし。でも、麺は生麺(立ち食いそばだと冷凍麵が多い)だし、丼を事前に温めたり、「ちゃんとした」ラーメンを作ろうとしている。
頼んだのは「塩ラーメン」、500円と安い。透明なスープにアサリも効いて味が濃いめ。私には少ししょっぱかったがスタッフが「味が濃かったら言ってくださいね〜」と言って出してくれるので、「濃いめ」は自覚しているのかも。若い人や汗をかく人達にはこれくらいがいいだろう。
前に屋台をやっていたらしいので聞いてみた。「私も昔は都内の屋台はだいたい食べましたがどこでやってたんですか?」「南林間です」「・・・(なんだ、都内じゃないのか!?)。なかなかおいしかったです。」というと、「ラーメン評論家の方ですよね?」と私の顔は知っていたようだ。握手を求めてきたので手を出すと「アイタタ・・・。すみません、肩の骨を折っていて手が上がらなくて。」って、そんな身体でラーメン作っていて大丈夫ですか?
気にもせず、女性スタッフの方が「ツーショット撮るからこっち向いて!」って。(笑)
「立ち食いそば名店100」とか別の立ち食いそばの本にも載っている、立ち食いそばでは有名店のようです。今の店主は2014年から引き継いだそう。近くだったら行ってみても良いと思います。ただし朝から昼過ぎまでしかやっていません。

お店データ

宝そば

東京都新宿区北新宿4-13-1(落合)
大崎裕史

(株)ラーメンデータバンク取締役会長。日本ラーメン協会発起人の一人。東京ラーメンショー実行委員長。1959年、ラーメンの地、会津生まれ。広告代理店勤務時代の1995年にラーメン情報サイト「東京のラーメン屋さん」を開設。2005年に株式会社ラーメンデータバンクを設立。2011年に取締役会長に就任。「自称日本一ラーメンを食べた男」(2015年12月末現在約23,000杯実食)として雑誌やテレビに多数出演。著書に「無敵のラーメン論」(講談社新書)「日本ラーメン秘史」(日本経済新聞出版社)がある。