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「醤油チャーシューメン」@RAMEN and TSUKEMEN Number.9の写真とまそんのブログ: https://www.ramentabete.com/entry/2026/02/23/000000
とまそんのYouTube: https://youtu.be/1TxTqyd3hYY

 洗練された街・自由が丘の路地裏で出会う魂を揺さぶる一杯への期待!2026年2月下旬。冬の寒さがようやく和らぎ、春の足音が微かに街の隙間に滑り込んできたような穏やかな午後です。本日は仕事の移動中、ふとした合間に東急東横線と大井町線が交差する街、目黒区自由が丘へと降り立ちました。自由が丘といえば、華やかな洋菓子文化が先行してきましたが、近年では都内屈指のラーメン激戦区としての側面を強めています。

 今回私が足を運んだのは、自由が丘の駅からわずか数分、賑やかな目黒通りを一本脇に入った路地に静かに佇む「RAMEN and TSUKEMEN Number.9」。この店の看板を目にしたとき、どこかモダンで洗練された、しかし一本筋の通った職人気質のようなものを感じました。店名に冠された「Number.9」という数字は、この店が誇るカウンター9席という空間的な制約と、それゆえに実現できる緻密な調理、そして一人ひとりのお客に対する真摯な向き合い方を象徴しているかのようです。店外には、スタイリッシュな看板とともに、本日提供されているメニューが整然と掲げられていました。醤油、煮干し、そして鰹昆布水つけ麺。どれもが魅力的で、券売機の前に立つだけで心地よい緊張感に包まれます。




<全体> 白磁の器に広がる黄金の輝き!計算し尽くされた視覚的調和!食欲の深淵を呼び覚ます!

 食券を渡し終え、カウンターで静かにその時を待ちます。厨房からは麺を切る音、そして醤油の香ばしい香りが立ち上り、否応なしに期待が高まります。そして、ついに目の前に供された「醤油チャーシューメン」の美しさは、もはや一種の芸術品と呼ぶに相応しいものでした。

 丼は白地に青い雷門が描かれた、端正な切立(きったち)型? 。そこに湛えられたスープは、深い琥珀色を湛えながらも、底の方まで透き通るような清澄さを保っています。その表面には、薄っすらときめ細やかな鶏油が層を成し、店内のモダンな照明を反射して真珠のような光沢を放っています。中央に鎮座するのは、大判の豚肩ロースチャーシュー。その堂々たる存在感は、この一杯の主役が何であるかを無言で主張しているかのようです。

 脇には力強い漆黒の材木型メンマが添えられ、彩りとして鮮やかな小松菜の緑が、全体の色彩設計を完成させています 。また、微塵切りにされた玉ねぎとザク切りのネギという二種類のネギが散らされており、単なる薬味の枠を超えた食感のアクセントと視覚的なリズムを予感させます 。さらに、添えられたレンゲには優雅な「鶴」の紋様が描かれており、白磁の器とのコントラストが、和の情緒をより一層引き立てているのです。




<出汁> 鶏の滋味が醤油のキレと溶け合う!幾重にも重なる旨味の層を形成する!

 まずは、レンゲを静かに差し入れ、そのスープを一口含みます。その瞬間、まず感じられるのは圧倒的な「熱」と、それに伴う鶏の芳醇な香りです。非常に分かりやすい鶏醤油清湯でありながら、その背後には深い奥行きが隠されています。醤油の塩味は決して刺々しくなく、むしろベースとなる動物系エキスの甘みを引き立てるために精緻に調整されている印象を受けます。

 ベースを支えるのは、早速妄想が始まりますが・・・・まるで丸鶏や鶏ガラをじっくりと炊き出した、厚みのある動物系エキス?ひょっとして鴨も!?・・・そこに合わせられた醤油ダレはきっちりとエッジが立っており、全体の輪郭を鮮明に描き出しています。個人的な妄想を許していただけるならば、その深みのある旨味の正体は鶏だけにとどまらず、微かに鴨の脂のような重厚なコクが溶け込んでいるのではないか、とさえ感じさせます 。さらに、後味に僅かに滲む魚介のニュアンスが、全体の構成を複雑かつ飽きのこないものへと昇華させているのです。

 特筆すべきは、スープの温度が割と熱めに設定されている点です。これが実に好印象で、最後まで冷めることなく、鶏油の香味が最大限に揮発し続けるよう計算されています。飲み進めるほどに、その重層的な旨味が重なり合い、最後の一滴まで飲み干したくなるような、抗いがたい魅力を放っています。




<麺> 中太手揉み縮れ麺!初動の力強さとスベる口元喉奥の快感!噛み締める程に増し一体感!

 この重厚なスープを受け止めるのは、菅野製麺所製の中太手揉みちぢれ麺です 。麺箱に記されたその名は、ラーメンファンにとって品質の証です。丼の中で踊るような縮れはスープとの表面積を増やし、一口ごとに豊かな風味を運んできます。配膳された瞬間の麺は、スープを吸って黄金色に輝き、艶やかな地肌を見せています。

 特筆すべきはその食感の変遷です。箸で持ち上げ、口に運んだ初動においては、もちもちとした柔らかさよりも、むしろ「カッツリ」とした芯のある力強い歯応えが主張してきます。これは麺の素地が持つ密度の高さと、絶妙な茹で加減によるものでしょう。しかし咀嚼を続けるうちに、麺が抱え込んでいた出汁の旨味と小麦の甘みが口の中で一体化し、後半にかけてはしなやかで心地よい喉越しへと変化していくのです 。

 手揉み特有の不規則な形状は食感にリズムを与え、食べる者を飽きさせません 。麺そのものが持つ存在感は非常に強いものの、それが決してスープを追い越すことなく、互いを高め合う「共生」の関係を築いている点に、店主の確かな計算が伺えます。まさに、スープと麺が互いの良さを引き出し合う、理想的なマッチングと言えるでしょう。




<チャーシュー> 豚肩ロースの真髄!赤身を噛み締めて旨味しっかり!醤油清湯と戯れて完成される旨さ!

 醤油チャーシューメンという冠に相応しく、チャーシューの完成度は驚異的です。使用されているのは大判の豚肩ロースです。やや厚めにスライスされたその一切れは、煮豚タイプとして丁寧に仕上げられています。余計な脂分は適度に抜けており、むしろ肉本来が持つ「赤身の旨さ」を純粋に楽しむための設計がなされています 。

 このチャーシューの醍醐味は、スープとの相乗効果にあります。肉の繊維の間に、鶏の旨味が凝縮された熱々の醤油スープが染み込み、噛み締めるたびに肉汁と出汁が口の中で溢れ出します。脂っこさを感じさせないため、複数枚あっても最後まで重たさを感じることなく、むしろ「もっとこの肉を味わいたい」という欲求を掻き立てられます。

 柔らかすぎず、かといって硬すぎない。肉を「食べている」という確かな満足感を与えてくれるこのチャーシューは、まさにこの一杯における「重鎮」としての役割を完璧に果たしています。自由が丘という洗練された場所で、これほどまでに野生味ある肉の旨味を繊細に表現できる技術には脱帽するしかありません。




<メンマ&青菜> 漆黒の材木が物語る繊細な仕事!鮮烈な青菜!静かな名脇役たちが奏でる食感の妙!

 丼の中でひときわ異彩を放つのが、漆黒に近い色合いをした極太の材木型メンマです 。その見た目から、一見すると濃い味付けを想像させますが、実際に口へ運ぶとその意外性に驚かされます。味わいは意外なほどにあっさりとしており、しかし噛みしめるほどに素材の芯から深い旨味が滲み出てくるのです。

 このメンマの特筆すべき点は、そのきめ細やかな繊維質にあります。極太でありながら、歯を入れるとサクリと心地よく切れ、繊維が歯に挟まるようなストレスが全くありません。この食感を実現するためには、丁寧な戻し作業と繊細な火入れが必要不可欠であり、作り手の誠実な仕事ぶりがここにも現れています 。

 また、添えられた小松菜の青菜は清涼感のある苦味を提供し、濃密な醤油スープの合間に口内をリセットする重要な役割を担っています 。さらに、二種類のネギ(刻みネギと微塵切り玉ねぎ)が、異なる温度と食感のレイヤーを形成し、一杯の物語をより豊かなものに彩っています 。これらの名脇役たちが、主役である麺やチャーシューを陰ながら、しかし強力に支えているのです。




<味変化> 一味の赤い閃光が切り開く新たな展開!醤油の輪郭を鮮明にする最後の一押し!

 終盤に差し掛かった頃、卓上の一味唐辛子を僅かに振りかけることで、この一杯はまた別の表情を見せてくれます。醤油の芳醇さと鶏油の甘みが支配していた世界に、一味のシャープな辛みが加わることで、スープの輪郭がより一層くっきりと浮かび上がります。

 この変化は単なる辛味の追加ではなく、旨味を「引き締める」効果をもたらします。熱々のスープと一味の刺激が重なり、額に薄っすらと汗が滲むような心地よい高揚感。最後まで飽きることなく、むしろ加速するように完食へと向かわせる、完璧な味の遷移でした。この一味の存在さえも、店主が描く一杯のストーリーの中に最初から組み込まれていたのではないか、そう思わせるほどの調和を感じた次第です。




総じまして・・・「自由が丘の地で職人の魂が宿る至高の九席!一杯の丼に込められた無限の情熱!」

 鶏醤油清湯という、誤魔化しの効かないシンプルなジャンルにおいて、ここまでの満足感を提供できるのは、一重に店主の揺るぎない信念の賜物でしょう。出汁、麺、具材の三位一体となったバランスは、もはや完成された一つの生態系のようでさえあります。最後に空になった白磁の丼と、役目を終えた鶴のレンゲを眺めれば、そこには至福の余韻だけが残っていました。移動の合間の僅かな時間でありながら、この一杯が私に与えてくれた豊潤な記憶は、これからの日々を歩むための小さな、しかし確かな糧となることでしょう。

 総括するならば、この一杯は「自由が丘という都会の洗練」と「ラーメンという大衆食の力強さ」が見事に融合した稀有な存在です。鶏と醤油が織り成すクラシカルな美学をベースにしつつ、手揉み麺や極太メンマ、大判チャーシューといった現代的なアプローチで、食べ手に驚きと感動を与え続けています。一杯のどんぶりの中で完結する物語は、食後も長く余韻を残し、再訪を強く誓わせるほどに鮮烈でした。激しくオススメ!旨し!なので・・・とっとと詠って、いつものように締めたいと思います!。


   九つの
    席に宿りし
     鶏旨み

    琥珀の露に
     春を待ちわび


 お粗末!と言うことで家族にも感謝しながら合掌!!今日も本当にごちそうさまでした!

投稿 | コメント (2) | このお店へのレビュー: 1件

コメント

どもです。久し振りの初訪問店ですね~
満足したので次回以降もありの有料店でしたね。

自由が丘アゲインは、パドルさんとは別日でしたか?連食かな?
確かに鶏醤油清湯はごまかしきかない真っ直ぐさに、またこれまでも多くのお店が表現されてる味
でも、おっしゃる通り視覚的調和、美しいですし、お味も間違いない感じですね
いつの間にか自由が丘激戦区になったよなぁ…

スージーのなのなQ | 2026年2月23日 13:45